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降りそで降らないカエルげこげこ [いつも渡り廊下シルフ]

ZEST御池.jpg

 気がつけば五月。

 ツツジが見頃になっています。ツツジにはサツキツツジという品種がある。五月は皐月(サツキ)とも言う。なるほど、だからサツキなのか。そのように合点がいった数年前でした。気温も25度を越す日があったりしていよいよ夏への入り口をくぐってしまった感じがあります。暑い夏がやってくるのだろうか。原発事故関連で夏の電力オーバーが心配されている昨今、素直に夏の到来を待ちわびる気にもなかなかなれないということもあるのですけれど。何事も無く夏を迎えられ、秋を迎えられたらいいなと思います。

 さておき皆様はゴールデンウィークをいかがお過ごしでしたでしょうか。高菜らいすはマヘモちゃんという友人がおうちに遊びに来てくれたりしました。ぶっ続けでDVDを鑑賞するナイトを過ごしたり。何を観るかでいろいろと案があったのですけれど、結局『Simoun(シムーン)』という少女チック、ロマンチックなアニメを鑑賞しました。全26話。お布団のそばに食べ物飲み物を用意して、寝転がりながらひたすらDVDを観る。そんなイベントなのです。

 シムーンに関しては、ここではない世界、ここではない国を舞台にしたSF風味の少女たちの青春群像劇であると、ネット上で説明を目にしました。「群像劇」というのは、幾人かのキャラクターたちそれぞれの成長、変化を描きつつ、それらを絡めて立体的な人間関係を描いたもののことを指すそうです。シムーンもそれにあてはまる部分があるアニメだったように思います。主要登場キャラクターたちは少しずつ成長していくのですけれど、それと同じ速度で、自国が他国にじわじわと侵攻されてゆく。ついには分割統治されてしまうまでに。死んでしまう仲間も出る。失われていくもの、滅びへの姿も描かれていました。それらは作品の大きなテーマである「永遠の少女」というものを大きく盛り上げることになっていたように感じます。

 BGMにはアルゼンチンタンゴを意識した曲が使われていて、これこそマヘモちゃんが高菜らいすにこのアニメを見て欲しかった理由なのだそうです。高菜らいす、かつてピアソラという音楽家にはまっていたことがあり、そのことを憶えていてくれたみたい。高菜らいす自身そのことは忘れていました。マヘモちゃんは高菜らいすが忘れてしまっている高菜らいすのことを、よく知っている。

 また興味深かった設定として、「シムーン」の世界では「誰もが女性として生まれてくる」というものがありました。17歳を迎えると少女たちは自分が男になるか女になるかを自らの意思で選択することになる。子供時代はみんな女の子なのだ。その設定を意識してか、本作では女性声優のみを起用していたのだとか。物語には性・選択後の若い男性、中年男性やご老人も登場するのですけれど、すべて女性の声優さんが声をあてていらっしゃいました。

 初めの数話では多少声優さんの演技に違和感を覚えつつ、「女の子の集団であれば、もう少しドロドロすんじゃないか。ライトに描きすぎか?」という疑問も覚えつつ、また性を選択した後の大人たちの中に「その選択を悔いている」というような人物がいなかったのが少し残念だったかもと思いつつ。しかしあくまでもこの作品は少女の美しい部分を描こうとされていた作品のように思います。全話観終わったあと、マヘモとさっそくなりきりシムーンごっこをしたりして遊びました。「連休がずっと続けばいいのに。もう仕事行きたくない気分だ」「マヘモちゃん、私たちはもう、少女ではいられないのよ……」とかね(笑) 面白い作品でした。ただ、DVDのパッケージや、その紹介文だけであれば高菜らいすは観なかったであろう作品かもしれません。

 パッケージ絵で、損してる気がする。

 女の子たちがイチャイチャするだけのアニメではありませんでした。まあイチャイチャというか、飛空艇に乗り込む前に女の子同士でキスをすることになっているのがなんとも恥ずかしく、赤面してしまった高菜らいすでありましたけれど。第1話を観終わったあとに「マヘモちゃんは高菜とキスしたいからこのアニメを選んだんかしらん?」と狼狽した高菜らいすでございました。マヘモちゃんは美味しそうにカマンベールチーズを食べていた。

 次の機会には『魔法少女まどか☆マギカ』を観たいと思います。
 (執拗に契約を迫る、可愛らしい生き物が出てくるとか?)

 これとはまた別の日に、京都はZEST御池という地下街にて、平林佐也佳さんという画家さんの作品原画展示会があったので、それに少しだけお邪魔してまいりました。再度、マヘモちゃんを誘って行こうと計画もしていたのですけれど、時間があわず、マヘモちゃんとは行けなかったのですけれどね。生の絵にドキドキしつつ、ZEST御池地下街を楽しんでまいりました。平林さんのウェブサイトはこちら

 のんびり、だらーんと連休を過ごしましたとさ。


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