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主食はカイワレダイコンです [フェニックス中華鍋じゃーん]

メキシコマンネングサ.jpg

 馴染みの子。メキシコマンネングサです。

 想像していたよりも小さなお花だったことに驚いたのがもう懐かしい。いまでは高菜らいすにとって当たり前の存在となってしまいました。花壇の下の方にこっそりと、しかし確実に勢力を伸ばしつつ、存在しているやつらなのだ。

 さておき読書メモなどを。

 ルイス・サッカーさんというアメリカの作家の『穴』という作品を読みました。児童文学のコーナーに置いてありました。冤罪によって少年院に入れられることになった主人公。干上がった湖のそばで、毎日ただ穴を掘らされる刑に処せられる。時代を超えて出てくるたくさんの人物たちの想いや行いがリンクする、たいへん上手な作品でした。高菜らいすは「ただ穴を掘らされるその行為」自体に何かを感じさせられる物語なのだろうか、と予想していたのですけれど、特別そういう事はなく、物語内で理由が用意されていました。先祖にかけられ、子孫数世代に渡って続いていた呪いがついに。学術的に考察される神話や昔話の構造を、巧い塩梅で現代に置き換えることに成功した作品なのかもしれません。

 それから藤田雅矢さんという作家さんの『星の綿毛』を読了いたしました。高菜らいすはずっとこの作品のタイトルを「星の線毛(せんもう)」だと考えていたのです。でも違った。正しくは『星の綿毛(わたげ)』でした。人に紹介するときにも、「星のせんもうだよ!」と言っていたのでして、たいへんお恥ずかしい思いに駆られました。星のわたげです。ある砂漠の星にて、ひたすら大地を耕し種をまく神のような存在の機械が動いている。その廻りにムラがあり、その機械に寄生するようにして人々が生きているのだ。著者は農業関係の研究所に勤務されている方らしく、その経験や知識の生かされた物語となっていました。著者がリトープス(多肉植物の一種)に対して、こんな空想を働かせ、それが物語になった。そんなことを想像できて楽しかったです。

 むふふ。


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